(4)
落葉の美しさを感じられるのは、人間の特権であろうと思う。単純に、木々が黄色や赤色に色づいていくから美しいのではない。春には生まれたての黄緑色だった若葉が、夏には濃い緑色となる。このほんの数か月が、葉の人生の最盛期である。そして秋になると、自身の体を赤や黄色に変化させながら、その短い命を終え散っていくのだ。そのはかない(注1)命で、色とりどり(注2)に精一杯(注3)生きたのかと思うと、美しいと思わずにはいられない。葉の命はそれで尽きるが、厳しい冬を終えると、同じ木からまた新たな命が始まる。命とは、なんとはかなく、しかし力強いことか。
(注1)はかない:長く続かない
(注2)色とりどり:様々な色
(注3)精一杯:一生懸命
(5)
やらなくてはいけないと分かっていても、それに取り掛かかれずに別の行動を取ってしまうことを「先延ばし行動」という。この「先延ばし行動」」を繰り返すことは、行動の結果にリスクをもたらすだけではなく、うつ(注1)や不安神経症にかかる確率を高めることがわかっている。
専門家によると、「先延ばし」体質にある人々は、自分の判断や行動が将来において自分にどのような影響を及ぼすのか理解する能力が弱いという。最終目標が遠すぎて、想像が出来ないのである。そういった人々は、まずは、達成しやすい小さな目標をいくつも設定しておくことが有効だ。目標が達成されるたびにコーヒーブレイクといった小さな報酬(注2)を自分に与え、また次の小さな目標を目指す。それを繰り返すことで、最終的なゴールまでたどり着くことが出来るのである。
(注1)うつ:意欲などが失くなる病気
(注2)報酬:賞のこと
(1)
小さな子供たちは見るもの、さわるもの、なんでも不思議がります。
「あれなあに?」 「なぜ?」「どうして?」の連発(注1)で大人たちをこまらせます。いざ(注2)説明してやろうと思って、どうしてもうまく説明できず、自分ではわかって いると思っていたことが、じつはさっぱりわかっていなかった、と発見させられることがあります。
(大野栄一「数学なんてこわくない」による)
(注1)~の連発で:~と続けて聞いて
(注2)いざ:さあ、それでは
(2)
先日は、旅行の直前に風邪をひいてしまい、大変失礼しました。みなさまからいただいた絵はがきに旅行の楽しいようすが書いてあり、あらためて、参加できなかったことを残念に思いました。
先月、「旅行に一緒に 行きませんか」とさそってくださったとき、とてもうれしくて、いろいろ準備をしていたのですが、旅行の前日からせきがとまらなくなってしまいました。頭が 痛いわけでも、熱があるわけでもなかったのですが、みなさまにご迷惑をおかけしてはいけないと思い、ご一緒するのを遠慮させていただきました。急なこと で、本当に申し訳ございませんでした。今度はぜひ行きたいと思っておりますので、またおさそいくださいませ。どうぞよろしくお願いします。
(3)
次の文章は、ある電力会社の広告 の一部である。
将来(注1)を見すえた電力(注2)の確保とともに、電カピーク(注3)の伸びを抑えることに努めています。みなさまのご協力をお願いします。電気は貯めることができないため、 1年のうちで電気が最も使われる真夏のピークにあわせて設備をつくらなればなりません。しかし、発電所の建設には10年から20年という長い期間が必要です。つまり、いまみなさまにお使いいただいている電気は10年~20年前に建設を始めた設備が作り出している電気なのです。 (1997年3月25日掲載の東京電力広告による)
(注1)将来を見すえる:将来のことを考える
(注2)電力の確保:必要な電力を十分に作ること
(注3)ピーク:最も多いとき。ここでは「最大使用量」という
(4)
時間に対比
(注1)されるのは空間
(注2)である。時間がた つというのは、いまが過ぎてゆくことだともいえる。いまがもとのいまでなく、別のいまになってゆくことである。いまは何もしないでじっとしていても移って ゆくようにみえる。しかしいまに対比されるここ、われわれの現にいる場所、にはこのようなことはない。いまわたしは机に向かって坐っているが、動こうとしなければいつまでも坐ったままでいられる。空間がわたしの手を引っぱって、わたしを違う場所に移すわけではない。しかしわたしはじっとしているのに、時間の方はどんどんたってゆく。
これは実に不思議なことである。
(中村秀古「時聞のパラドックス」による)
(注1)対比する:二つを比較する
(注2)空間:場所
(1)
日本は他の国に比べて自動販売機が多い国だといわれています。道を歩いていても、各種の飲み物やお菓子、タバコ、雑誌など、いろいろな自動販売機が目につきます。日本で初めて設置されたのは1888年(明治21年)のタバコの販売機ですが、その後、1960年代に普及し始めて、あっという間に各地に広がりました。現在、自動販売機は全国に約570万台あるといわれ、そのうち約260万台が飲料の自動販売機です。自動販売機は便利なものですが、問題もあります。冷たい飲物と温かい飲物の両方が買える販売機を例にとると、1ヶ月に消費する電力は350~450キロワット時(注1)で、これは1家族が使う電気消費量とほど同じになります。このような自動販売機を運転するためにどのくらいの電力が必要かというと、1軒の家の屋桹にのっているソーラーパネル(注2)と同じくらいの大きさのパネルが必要で、約280万円かかる計算になります。自動販売機は大量の電力を消費し、それをまかなうのは大変だということがわかります。
(注1) キロワット時: 1キロワットの電力で1時間に消費するエネルギー
(注2) ソーラーパネル:板のような形のもので、太陽の光で発電する
(2)
友達にいろいろ求めはじめると、それにこたえてくれるかどうかで、「親友」とか「ほんとうの友達」とか序列ができてしまうでしょう。親友の案件にあった「ほんとうの自分」という表現もくせ者だと思います。私たちが相手によって「顔」を使いわけるのは、むしろ自然。しかし、それを真か偽かで分類するのは、なにか違う感じがします。
いってみれば、すべてが「ほんとうの自分」であって、なにかを「偽の自分」と考えるのはよくない。というのも、真か偽かを考えているうちは、いつまでも「いまの自分」も「いまの友人」肯定できません。(★)、「過去の自分」も「これからの自分」も「いまの友人」も肯定できないのです。
(串崎真志『悩みとつきあおう』岩波ジュニア新書)
(3)
最近、人の声を認識したり
(注1)、書かれた文字を読み取ったりするプログラムが、あちこちで使われるようになってきている。そして、たとえば「このプログラムはどの人の声でも認識することができます」という説明がしばしばなせれる。しかし、
それを文字どおりに信用したりしてはならないだろう。「どの人の声でも」といったとき、男の大人の声ならほとんど聞き分けられるということを意味していることが多く、女の子の声や老人のしわがれた声
(注2)、子供の声(中略)についてはうまく認識できないという場合がある。
(長尾真『「わかる」とは何か』岩波新書)
(注1)認識する:物事を理解し、区別したり判断したりする
(注2)しわがれた声:のどをいためた時に出るようなはっきりしない声
(4)
子供のころ、お菓子やおもちゃをもらうのが楽しみだった。外側はたいていきれいな紙で包んであったので、中のものを取り出してからもその紙が捨てられなかった。一枚一枚ていねいにたたんで、しばらく大切に持っていた。日本には、昔から贈り物や買った物を紙や布で包む習慣があった。
しかし、最近は子供のころと違って、包むことに対する考えが変わってきた。デパートでお菓子を買うと、一つ一つのお菓子はきれいな絵の描かれた袋に入っている。それを箱にきちんと入れて、箱をまた紙で包んでリボンをかけたりする。それから、デパートの袋に入れて差し出してくれる。だから、食べ終わるとたくさんのゴミが出る。1回の買い物でこんなにゴミを出してしまっていいのだろうかと考えてしまう。日本の伝統的な包装の文化は残していってほしいが、買物の時によく目にする過剰な(注)包装は減らしていった方がいいと思う。
(注) 過剰:多すぎること
(5)
旅というのは、日常生活から離れた特別な時間。それだけに普段は体験できないこと、思ってもいないことが起こります。いままで見たこともない楽しくてエキサイティングなこと
(注)。これらを家に帰ってからも再現できたら...
そんな旅の想い出づくりでいちばんスタンダードなのが写真やビデオ。手軽で誰にでもできるというのが利点ですが、それだけに後で見たら
ガッカリということも多いでしょう。形に残る想い出だけに、失敗したときのショックは大きいものです。ぼけたピント、ワンパターンな構図、しまいにはいったい何を撮りたかったのかわからないものではないものまで...
せっかくの想い出のはずが、2度と見たくないということになったのではもったいないです。
写真やビデオで大切なのは目線です。これは被写体にどの角度からレンズを向けるかということ。カメラをかまえたときに立っているか座っているかだけでも、出来上がりはまったく違った印象になります。
(片野ゆか『旅する犬は知っている』KKベストセラーズ)
(注) エキサイティングなこと:興奮するようなこと
みなさんは料理をするずっと前に野菜を切って置いて置きますか。切っておくと栄養分が減ってしまうという考えは一船営職でした。しかし、タマヌギなどはすぐに料理するより、切ってから 30 分以上置いて料理する方が栄養分が増加することがわかってきました。人間の体は傷ができると治療のために活溌に働くことはよく知られています。切って放置しておくと、野菜が自分の身を保護するために活溌に働いて、その結果栄養分が増えるらしいです。同じように見などは冷凍したほうが栄養分が増えるそうです。まだ地にも知られていない不思議なことがありそうです。
子どもの脳の発達には何が良い効果を生むのだろうか。お母さんがたくさん声をかけること、話しかけることが赤ちゃんの脳の発達に良い影響を与えるという研究結果も出ている。しかし、仕事を持つ女性が結婚して出産すると、どうしてもすぐに職場に戻らなければならないことが多く、職場もそれを求める。なるべく多くの時間を赤ちゃんと過ごすほうがいいとわかっていても、それがなかなかできないのが現状だ。医学的な面はさておき、社会的には、子どもが生みやすく育てやすい環境を整えること、それが赤ちゃんの脳を発達させることにつながると、私は考える。
旅のお知らせ
★集合場所:花山駅前広場(裏面の地図をご覧ください)
★集合時間:朝 7 時 30 分
★注意事頃:山の天気は変化しやすいので、必ず雨具をご注意ください。また、長時間歩けるような疲れにくい履き物でご参加ください。
※ 本日朝 7 時 5 分には本社社員がお待ちしております。
※ 裏面に予定表とホテルなどの詳しい説明がございますので必ずお読みください。
品物の価値とは何だろう。品物の価値は品物の値段で適切に表されるのだろうか。我々は毎日大量の紙を消費しているが、これは木が大量に使われているということである。自然が有限だとわかっている現代では、木を切った後には植林が行われている。しかし、その木が成長するには何年もの月日が必要である。森林が失われた後、木が成長するまでの周辺の環境変化は、人間にも自然にも大きな影響を与える。しかし、この時間と環境の変化という見えない価値は品物の値段には含まれていない。
だれもが認めることだが、日本人はとにかく忙しく、時間がない。少しの暇も惜しんで、仕事、学習に、レジャーに、一生懸命がんばる。あるいは、がんばらずにはいられないのかもしれない。まじめなのはいいことだが、自分のことに一生懸命になればなるだけ、その分、他人に対する無関心は高まっていく。他人のことをかまっている余裕がなくなるのである。
大阪のある駅で、先日、駅前にある植え木の間から、死後2か月以上た経った死体が発見された。植え木に隠れて見えなかったとはいえ、一日の利用者が百万人を超える駅に、警備員や清掃員はいないのだろうか。だれ一人気がつかなかったというのは、おどろきである。これが日本の大都会の日常なのだ。
日本人の家を訪問したとき、玄関の中に入る前にコートなどを脱いで手に持ちます。着たまま入るのは失礼に当たります。家に上がるときは玄関でくつを脱ぎ、スリッパが用意されていたらそれをはきます。くつは脱ぎっぱなしにしないで、帰るときにすぐにはけるように、爪先を玄関のドアのほうに向きを変えてそろえておきます。洋室に案内されたらそのまま入りますが、和室の場合は入る前にスリッパを脱がなければなりません。どちらの部屋でも座る席を指示されるまで入り口の近くで待ったほうがいいです。
江戸時代、江戸の町では大衆小説に人気が集まり、貸本屋が繁盛していたという。ということは、江戸の市民は字が読めたということになる。実際、このころの江戸の人々の識字率は何と80%だったとか。これは世界的に見ても驚異的な数字だ。こうした基礎があったからこそ、明治以降、急激な近代化が可能となったのだろう。
新型インフルエンザが流行しておりますので、南市保健センターでは発熱外来を開役致しました。38度以上の熱に加え,咳・吐気・身体倦怠・下痢・腹痛、胸痛のいずれかの症状がある方は一船病院へは行かず、まず当センターにお電話の上、こちらにお出でください。その際健康保険証を忘れずにお待ちください。センターでは新型インフルエンザ感染の検査をした上で医師の診察が受けられます。
幼稚園の補助金の申請について
1.申請できる人:保護者
2.条件:子どもの年齢が4月 1 日現在 3 歳・4 歳・5 歳であること。子どもがひばり市に住民登録あるいは外国人登録していること。扶養者
(注)の登録が必ずしもひばり市である必要はありません。子どもが幼稚園に通っていること。
3.申請書類:補助金申請書に各幼稚園の通園証明書を添付すること
4. 申請期限:6 月 30 日まで
(注)扶養者:生活できるように世話をする人
時計を見ずに1分間たったと思ったら合図してください、と言っていろいろな人に実験してみると、それが実際の1分より短くなる人と、長くなる人がいるらしい。短くなる人は「なんだ、まだ1分たっていなかったのか」という気分だし、長くなる人は「えっ、もう1分以上たってしまったのか」ということになる。自分の1分が実際の1分より長い人というのは、のんびりした人という印象を受けるが、実際にはいつもあわてていることになる。
ちょうど「人」という字が、支えあって立つ二人のヒトの姿に見えように、人間という存在は、本来、他者の存在を必要としている。自分一人だけで立ってはおらず、他者がいて初めて自己という存在が確認できる。鏡がなければ自分がどんなふうに見えるのかわからないように、他者が存在しなければ、自分の言動を客観的にみることはできない。確かに、一人一人が集まって社会は成立せいりつしているが、逆に、社会というものがあってこそ、( )も存在できるのである。
日帰りバス旅行に行きます。紅葉を見る旅はABCの 3 コースあります。どのコースも同じ観光地を回ります。出発日によって料金が違います。土・日・祝日は平日に比べそれぞれ1割増しです。平日料金は、A コースは食事と湯泉がついて 12.000 円、B コースは湯泉つき食事なしで 11.000 円、Cコースは湯泉なし食事つきで 10.000 円です。土曜及び日・祭日は出発時間が早めで、帰宅時間は遅めに役定されています。これは道路状況を考慮したものです。
食の文化的側面(注1)を研究しはじめているのは欧米と日本など豊かな国々においてであり、食生活の歴史の研究の書物が自国人によって書かれているのもこれらの国々に集中している。いずれも、経済的に豊かで飢餓(注2)の恐怖をかかえていない国においてのことなのである。食が足ってのち、食の文化について考える余裕ができるのだ。食の文化について考えるのは、一時的にせよ、そのような幸せな状態にある私たちのなすべき義務である、ともいえる。それは自国のためばかりではなく、人類の共有財産として、いつか役立つ方向のものに研究が進むことを要請されている(注3)のである。
(石毛直道「なぜ食の文化なのか?」, 『人類の食文化』味の素文化センターによる)
(注1)側面:いろいろな性質のうちの一つの面
(注2)飢餓:食べ物が足りずに飢うえる
(注3)要請する:強く求める
「肉じゃが」は日本の家庭料理に人気メニューです。だれにでもできる手抜き「肉じゃが」の作り方をお教えしましょう。手抜きというのは「手をかけない」、つまり「時間をかけない.簡単にする」という意味です。ブタ肉 100g. タマヌギ半分.じゃがいも2個を食べやすい大きささに切ります。お好みで白滝(注)や人参を入れてもいいです。材料をつゆや水と一緒になべに入れて煮ます。つゆは自分で作るのではなく売っている物を使います。味はつゆの量で甘くしたり辛くしたり自由煮決めることができます。
(注)白滝しらたき:コンニャクという植物から作られた食品でほとんどが水分である。
「話」は必ずしも「メッセージ」にはなりません。話すことは声を出して言葉を言うことだと私たちは考えがちです。しかし、言葉を言えばそれで話が通じるわけではありません。話し手が伝えたいと思う言葉は、相手に届かなければ意味がないのです。また、相手に言葉が届いたからといって、それで目的が達せられたことにもなりません。相手がきちんと聞き取り、そして内容を理解してこそ「話」が「メッセージ」に変わるのです。つまり、通じたかどうかは、聞き手によって決まるということです。
「科学」というと、「難しい」とか 「わかりにくい」と考えてしまうことが多い。では、科学の研究はなぜ大変なのか。それは、一見すると知ろうとするポイントから離れているようだが実は関係のある事柄、これを緒に理解しなければならないからだ。
一つのことがわかると、それに関連した「新しい問題点」が見つかる。調べれば調べるほど、調べなければならないことが出てくる。長いトンネルの中を進むようなものだ。けれども、どんなに長いトンネルにも出口のないトンネルはない。トンネルを抜けたとき、世界は急に明るくなり、見えなかったものが見えてくる。科学が「難しいもの」から「おもしろいもの」に変わっていくのは、そこからである。
本田さんが若いときに海外出張でE国へ行ったときのことである。到着後、まずは取引のための打ち合わせが必要なので、相手企業のスタッフに連絡し、2日後に会うことを決めた。2日後、決められた場所に行ったが、相手が来ない。電話をかけてみたところ、 「気が変わった。打ち合わせは後日にしてほしい」とのことだった。本田さんは驚いた。そして腹も立った。せっかく遠路をやって来たというのに、「気が変わった」の一言で約束を取り消すとは失礼だ・しかも連絡なしに…。後日、本田さんは現地の日本人にこの話をした。すると、彼はこう言った。「この国ではそんなことがよくあるんです。パーティーに招待した相手から出席するという返事があった。しかし、当日来なかった。しかも何の連絡もない。…招待されたとき、出るつもりがなくても一応受けておくんです。その場ですぐ断るのは失礼に当たるからなんだそうですよ」これを聞いて、本田さんは、「失礼」もいろいろなのだと納得せざるをえなかった。
話し手の話の内容を聞き手が決めたとき
人に強い影響を与えるのは大部(注1)からなる作品とは限りません。何気なく
(注2)読んだ、たった一言に心打たれることもあります。そして、書物を越えて、私たちは世の中のあらゆるできごとについても同じように、そのときどきに応じた深度で読んでいるのです。つまり、読みとろうと思えばどんなできごとからでも「自分にとって意味あること」を読みとれるということではないでしょうか。学ぼうとする姿勢があれば何からでも価値あることが学びとれるのだとつくづく私は思うのです。
(村田夏子『読書の心理学-読書で開く心の世界への扉 』による)
(注1)大部:書物の冊数やページ数が多いこと
(注2)何気なく:はっきりとした目的や理由を持たないで
お知らせ
8月30日~ 9月5日の1周間は防災週間です。そこで、8月30日に全市をあげて防災訓練を行うことにします。市民の皆様には是非ご参加くださいますようお知らせ致します。
記
日時 8月30日 (日曜日) 9時~12時
場所 全小学校 校庭
内容 消火体験、煙体験、応急手当
協力 消防署・警察署
※なるべく活動しやすい服装でご参加ください
西市設所
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど、タンパク質なとの栄養が豊富で、長く日本人の健康を支えてきた。みそやしょうゆ、納豆などの伝統的な大豆加工食品は、今なお日本の食卓に欠かせない。その一方で、大豆の自給率(注)は下がり続け、10%にも満たなくなっている。少々心配な状況ではあるが、そうした中でも、新たな大豆だいず加工食品が次々に出現している。大豆だいずから作った飲み物である豆乳は1980年代から販売されているが、ここ数年の改良でぐっと飲みやすい味になり、生産量が増加している。また、大豆を使ったスナック菓子や大豆たんぱくを使ったビールのようなお酒も人気だ。
(注)大豆の自給率:国内消費される大豆が、どのくらい国内で生産されているかを示す割合
子供のころ、うちでクリスマスのパーティーをしたことがある。クリスマスの2週間ぐらい前から、母といっしょに部屋を飾りつけ、その日のごちそうは何にするか考え、当時としては珍しいアイスクリームでできたデコレーションケーキを注文することになり、友達はだれとだれを呼ぶか考え……。早くクリスマスにならないかなあと、その日が来るのが待ち遠しくてならなかった。パーティーのことを想像しただけで、うれしくてうれしくて、今でもそのときのわくわくした気持ちが忘れられない。ところが、当日のことは、不思議にほとんど覚えていないのだ。「何かを待つって、その楽しさの半分にあたるわ」というのは「赤毛のアソ」の言葉であるが、そのほとんどにあたるわ、と言ってもいいほどだ。
西市図事館利用案内一抜粋(注)
1. 貸し出しは事前にカードを作成すること。カードを作成できるのは当市及び東市、北市に住所がある方、あるいは当市に道学、勤務する方。
2. 貸出点数は書籍、CDそれぞれ 10 点以内。貸出期間は 2 週間とする。し、貸出期間内で、次に貸出を待っている人がいない場合は、長することができる。
3. 勉強室は 10 時から夜 8 時まで開旅する。但し、荷物を置いたまま長時間の離席は認められない。
4. 図書館の開館時間内は返却ポストの利用はできない。
5. 図書館内での飲食は禁止。
(注)抜粋:書物などから取り出した部分
「日本に魅力があるうちに開国を」と訴えるのは早稲田大のカワン・スタント教授 。米国やシンガポールなどのように、優秀なアジア人に門戸を開けば、少子化で停滞する
(注1)日本は再び活性化すると主張する。インドネシアの華人で1974年に来日。東京工業大、東は北大で博士号を取得したが、日本で研究職に就つけず米国へ。
93年に日本に戻り、新設大学の教授になったが、やる気のない学生であふれていた。「人間ほど大事な資源はない。日本にはほかに資源がないのに」。以後、日本の教育に警鐘を鳴らし
(注2)続け、昨年8月に2冊目の著書「感動教育」を出版した。
「日本の学生は非常に内向き。留学生をもっと受け入れれば違う国の人の意見はこんなにおもしろいのかと気付くはずだ」。
(2011年1月24付新潟日報による)
(注1)停滞する:物事が先に進まなくなる
(注2)警鐘を鳴らす:注意して警告する
レストランのウエートレスや店員などが客に対する時の表現に違和感を覚える人は多いようです。例えば、「ご注文のほう、これでよろしかったでしょうか」とか。彼らは自分の言葉に自信が持てず、マニュアルどおりにするしかないのでしょう。でも、これだけマスコミなどで取り上げられているのにその間違いに全然①気が付かないのは、ちょっと不思議な気がします。
「もう年だから」ではありません。「年だからこそ」なのです。若いころにはわからなかったことがわかってくる。見えなかったものが見えてくる。年だからこそ見えてくるのです。若いころには持てなかった、時計に追われない生活も可能です。これを有効につかわないなんて、もったいない話です。失敗のリスクだって若いときほどこわくない。度胸もすわって(注)きます。だからこそ、新しいことに挑戦できるのです。残りの人生が少なくなってからが、本当の人生なのです。
(注)度胸どきょうがすわる:強い心をもつ
よく晴れた日は夜になっても気温が高いままかというと、そうではなく、気温が下がってしまいます。一方、曇った日は、昼間太陽が出なかった割には夜が暖かくなります。ちょっと不思議に思えますが、これは雲の働きによるものなのです。雲は外から来る太陽のエネルギーを吸収することで地表に届く太陽のエネルギーの量を調節すると同時に、地表から出るエネルギーを蓄えて、それを地球全体の上に配るという仕事をしています。そのおかげで地球の気温や湿度は片寄りが少なく平均的になっています。( )とは必ずしも言えないのは、このような理由からなのです。
以下は、市立図書餡から来たメールの内容である。
ご予約の資料が用意できましたので、下記の図書郎までお越しください。
取り置き期限を過ぎた場合は、お取り消しさせていただきます。
予約日 タイトル 取り置き期限
2012/11/13 日本の歴史 2012/12/10
山田市立中央図書館 電話番号012-3456-7890
詳しくは以下のサイトをご覧らんください。
http://www.lib.citv.varnadaip/
※なお、図書館システム機器の入れ替えを行うため、11月26日(月)~12月8日(土)は全館休館いたします。
※また、下上記期間中は、図書館ホームページのサービスも休止いたします。
ご不便をおかけしますが、何卒なにとぞご了承ください。
血液型から人の性格や行動パターンの特徴を判断したり、分類したりすることが流行っている。「彼女、AB型なんだって 」「ああ、やっぱりAB型なんだ。そうだろうと思ってた」などと言っているのをよく耳にする。しかし、血液型判断の科学的な裏づけ(注)はあるのだろうか。
先日こんな実験の話を聞いた。「あなたの血液型は××型ですね。この型の人は、このような性格、このような行動パターンをもっています」と言って、性格や行動について書き出したものを見せる。すると、たいていの人は、「ほんとにそうです。これはまさに私の性格と一致しています」と言うそうだ。実は、この書き出しの内容は、その人の血液型だけの特徴ではない。どんな血液型の人にも、つまり、だれにも同一のものを見せるのだという。ちょっと意地悪だが、血液型による性格判断の一面を表したおもしろい実験だと言えるだろう。
(注)裏づけ:証明
電車を待っているとき、飲み物の自動販売機を見ていた。自動販売機にはアルミ缶やペットボトルに入ったジュースやお茶や水などが並んでいるが、その容器の形は、どれも円筒形である。これはなぜだろう。
容器の容積が同じで形が異なる容器を比べると、最も表面積が小さい形は球形であり、円筒形はその次である。表面積が小さいほど使われるアルミやプラスティックの量は少なくてすむ。この点では、液体を入れる容器には球形が最も適しているはずだ。しかし、球形は、並べておくにも運搬する(注)にも扱いやすい形ではない。それで、球形の次に表面積が小さい円筒形が使われるということなのかもしれない。
(注)運搬うんぱんする:運ぶ